Bird Human

その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていた

横浜山手地区の西洋館

山手は現在も外国人居留地としての面影を残す住宅・文教地区.
各館がそれぞれ各国のクリスマスインテリアにコーディネートされる
山手西洋館 世界のクリスマス2010」に行ってきた.

  • 横浜山手地区 西洋館マップ [ PDF ]




横浜から石川町駅まで行き,帰りは元町・中華街駅から横浜まで.
山手68番館は時間の都合上,行けなかった.残念.

  • ブラフ18番館

10分ほど閑静な坂を上ると,イタリア山庭園が右手に.
  


大正末期に建てられた外国人住宅で,カトリック山手協会の司祭館.当時の横浜家具が満載.
二階へあがる階段と部屋の扉が,山百合会の薔薇の館を彷彿とさせてくれた.

  • 外交官の家

ブラフ18番館を左手に回ると見えるのが,明治43年明治政府外交官内田邸をアメリカ人建築家ジェームズ・ガーディナーが設計.
渋谷に建てられたものを,ここに移転.木造2階・塔屋付きアメリカン・ヴィクトリアン様式.



どこもそうだったが,スケッチをしている人,ファインダーを覗いている人が多かった.特に,外交官の家,エリスマン邸.
目前のシンメトリーな庭が,以前に行ったフランスのロワール地方の古城の庭を思い出させてくれた.

  • ベーリック・ホール

イタリア山庭園のブラフ18番館と外交官の家を後にして,てくてく道なりに歩いていると,
右側に見えてくるスパニッシュスタイルを基調とした西洋館がここ.



イギリス人貿易商B.R.べリックの邸宅として,J・H・モーガンの設計により建設.
戦前の西洋館としては最大規模,建築学的な価値も大きいとのこと.邸の前に広がる半円形の庭,広々とした内装が良かった.

  • エリスマン邸

ベーリックホールの隣で,多くの人からスケッチされている家が今回一番楽しみにしていたエリスマン邸だった.
紅葉と邸の白い壁のコントラストが綺麗で素敵だった.期待を大きく超えていた.
日本の建築界に大きな影響を与え「現代建築の父」と呼ばれたアントニン・レーモンドの設計.



エリスマン邸はクリスマスのテーブルコーディネート(コーディネーター:谷内田順子)も特に素晴らしかった.

  • 山手234番館

エリスマン邸の対面にあるのが,朝香吉蔵の設計による外国人向け共同住宅.
本来は,4つの同一形式の住宅が中央の玄関ポーチを挟んで左右対称に向かいあってたとのこと.
 

  • イギリス館

エリスマン邸を後にして,左手に外人墓地を見ながら右折すると,港の見える丘公園がる.
その横に,イギリス館がある.昭和12年に英国総領事公邸として建築されたもので,
近代主義を基調としたモダンな形と伝統を加味した重厚な美しさは,当時の大英帝国の風格をよくあらわしているそうだ.




空が青く晴れ渡ってきて気持ちよく写真がとれた.イギリス館はもっと良いアングル探して撮れば良かった.
やっぱり一眼レフを持っていけば良かった.でも,iPod Touchはよくやってくれた.

  • 山手111番館

J・H・モーガンの設計によるアメリカ人J.Eラフィン氏の私邸.スパニッシュスタイルの赤瓦と白い壁が美しい.



これまでの旅行の記録をぼちぼちつけていこうと思う.大学生活を振り返る意味でも.
Dさん,作爺さんと行ったヨーロッパ旅行や,こないだの京都旅行でさえちょっと忘れかけている.
とてももったいない.沖縄,韓国,台湾,東京などサークルで行ったところも書いていこうと思う.

当然,今回横浜を訪れた理由である,GNF-Jの会社説明会も非常に実りあるものだった.