Bird Human

その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていた

三種の神器

さよならを教えて,なんてとても言えない

 誰にでも,お気に入りの音楽や,しびれるサッカーのプレイや,心に残った映画などがあると思う.お互いのベスト3などをテーマに話が盛り上がった経験がある人も多いであろう.
 そういったものが,日々の生活に深く結びつくものであったりすると,「三種の神器」と呼ばれたりするようである.1950年代後半には,白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が,高度成長期には,カラーテレビ・クーラー・自動車のいわゆる3Cがそれにあたる.2003年以降は,デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビがデジタル三種の神器と呼ばれているそうである.ちなみに私はいまだデジカメしか持ちあわせていないので,1/3の純情なデジタル世代といったところであろうか.
 さて,最近はDVDやストリーミングなどアダルトコンテンツもデジタル全盛の時代である.しかし,紙媒体を特に大事にする諸兄もいまだ残っている.かくいう私もその一人であり,現在もエロ漫画単行本を常に3冊のみ常備している.

  • Slow Step
  • おにいちゃんが、すき。
  • 好きで好きで、すきで

本の内容については省略する.これが私の「三種の神器」である.非常に良い神器である.常に私の枕元に三冊行儀良く整列し,私の夜の生活に必要不可欠な存在になっている.しかし,来春から私も社会人である.今年の私の誕生日前に,彼らとおさらばすることにした.彼らとの最期の対話で,彼らもそのことに納得してくれた.長年親しんできた神器は,親友にも等しいものである.その気持ちをこのエントリーにしたためた.ありがとう,さようなら.